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マンションが大規模修繕を必要とする時期を正しく知る


マンションに欠かせない大規模修繕についての基礎知識



マンションに一定期間以上お住まいの方々であれば、その工期こそ異なりますが、建物の規模や作業内容に伴って、建物の外側に足場が組まれ、さらに防音材などで覆い隠される、数ヵ月単位での大規模修繕と称される工事期間を経験されていることでしょう。どれだけ頑丈なマンションであっても、日々風雨に晒され、共用部である廊下や階段などを日々大勢の人達が使用する状況では、いわゆる経年劣化が避けられません。単に汚れが目立つなどの視覚的デメリットだけではなく、こうした劣化は耐久性へ影響を及ぼすため、放置すればある日突然、場合によっては甚大なダメージを露呈して、居住者一人一人の日常生活への安全性を脅かしてしまう可能性も否めません。こうしたリスクを未然に回避して、より快適な生活環境を維持する上でも、正しく時期を見計らって行う大規模修繕の実施が必要不可欠です。

この大掛かりな工事の実施に際しては、一般的には分譲マンションの管理組合で積み立てた修繕費用が充当されることが多く、管理組合すなわちそれぞれの居住者の承認が必要です。工事に際しては管理会社の担当者が事前に居住者に状況の説明を行い、どの部分をどのように修繕するのか、業者選択に際してどのような過程を踏むのかなど、準備段階から細かいインフォメーションの提供がなされるのが基本です。ここで大きなポイントとなるのが施工業者の選択で、通常では候補となる複数の業者の見積もりを比較検討する作業が必要となりますが、一般の居住者の予備知識だけでは的確な判断が難しくても当然であって、実際のところ管理会社の判断に委ねざるを得ないのが現状ではないでしょうか。

ここでは、居住者の大切な不動産であるマンションの大規模修繕に関する基礎知識を紹介しますが、特に「時期」の選択の重要性を理解する上で知っておきたいポイントを中心に取り扱いますので、参考にしてみてください。



管理業者として知っておきたいこと



自社管理担当物件が大規模修繕が必要となる時期を迎える周期は、おそらく10年程度が一つの目安になるかと思われます。もちろん実地条件や想定外の劣化などにより、その時期を早めるなどの対策が求められるケースも見られますが、何より一人一人の居住者によって組織される管理組合にまず説明をして理解してもらうこと、それから担当業者を選択する作業にかかる時間を考えると、実際には数年前から段階を踏んだ準備作業が欠かせません。

特に前回に同様の工事をしたけれども、その工事期間を振り返ってみると、居住者が十分に満足していたとは言いがたく、数多くの反省点や改善点が指摘されたような経験をしたのであれば、管理会社として今度の工事では、前回についてのお詫びができるだけではなく、名誉を挽回する機会にもなりますので、より一層全てを慎重に進めなければなりません。

大規模修繕の工期中、あるいは作業完了後に管理会社に届く不満やクレームで指摘される内容のほとんどが、工事担当者の立ち振舞いや騒音、更には近隣への配慮の不徹底など、自分達の日常生活空間に対する不快感や不自由などのデメリットに集中する傾向にあります。ある意味では無用ともいえる、このようなリスクを回避するためには、然るべき信頼と実績が確認できる専門業者に発注することが重要になります。一般的にはピックアップされた複数の業者から絞り込むという作業を通して、最終的に管理組合の了承を経ての最終決定となりますが、初期段階での業者選択により重点を置いたスケジュールを立てるところ、そして工事を実施する時期から逆算して綿密に構築するところから着手してください。



管理組合や居住者が知っておきたいこと



大規模修繕を一度でも経験された方々であれば、実質数ヶ月間に及ぶ工期中の不自由が鮮明に思い出され、できれば回避したいと感じられるような人もいるかもしれません。防音シートに覆われたベランダは日光が遮断された状態となり、さらに日中の十分な騒音のカットは現実的に不可能なことも多いです。更にはマンション敷地内の駐車場から離れた仮契約の駐車場へのマイカーの移動、見慣れない作業員が日替わりで共用部を往来するなど、何らかのストレスの蓄積が避けられないのが現実です。

ですが大規模修繕をスルーしてしまえば、大切な財産すなわち不動産の時価価値は確実に下落してしまうのみならず、経年劣化による予期できない深刻なアクシデント発生のリスクを跳ね上げてしまいます。何より工事完了後に見違える程に綺麗になったマンション内の環境を思えば、十分納得した上で工期の際に譲歩や我慢ができれば、許容範囲内と捉えられる事でしょう。

ちなみに工事が開始されてから、日々つのる不満が次々と浮上する原因として、計画段階での管理会社とのコミュニケーションの不足が挙げられます。例えば、自宅に受験生がいて、工期が入試勉強の追い込み時期から入試当日に重なるのであれば、他の居住者の方々へ理解を求める事で、工期を他の時期にスライドしてもらう対応が不可能とも限りません。こうした各戸の事情に関し、管理会社は細かい部分まで配慮が行き届かないのも仕方ない面がありますので、要望は積極的に提出する姿勢が大切です。こうした居住者それぞれの事情、快適な生活環境への配慮を欠く事無くサポートしてもらえる体勢を整えた上で、信頼と実績を誇る施工業者に依頼すれば、全てに於いてハイレベルでプロフェッショナルな仕事を現地で実践してくれるので安心です。

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